私は社会人になってからの数年間、学生時代の同級生と比較してしまい落ち込んだり、悩んだりすることが沢山ありました。
- 同級生はみんな大企業で働いているのに、自分はベンチャーを選んで失敗してしまった
- 同級生はみんな結婚して家庭を持つようになったのに、自分は彼女すらいない
- Facebookのタイムラインで、ハーバードに留学していますとか、Google本社に行きましたとか、華やかな世界にいるのに、自分は風呂無しアパートで失業中
など
上を見てはキリがなく、他人と比較することでギャプが生まれてしまい、
自分自身が優位に立っていればいいものの、劣位に立っていれば
「なんて自分は駄目なヤツだ」
「なんて自分は惨めなヤツだ」
と感じてしまいます。
これは本当にストレスフルで、ボディーブローのように効いていきます。
その結果、勝手に自分自身がダメージを受けて、落ち込むというスパイラルに陥っていました。
ところが、ある時考え方が変わりました。
数年前、40代のS氏と清掃の仕事をしていた時のこと、
S氏からこんなことを言われました。
ピコシムくん、この前、ある病院に仕事で行って来たんだけどね、
そこが精神科の入院病棟でね、見た目は普通の40代ぐらいのオジサンなんだけど、急に発狂したりする人や、昔の記憶が無い人がいて、言葉にならなかったよ。
自分の身体は一番大事だからな。毎日毎日働けてるのは、この体のお陰だから感謝しないとな。
俺らは今こんな仕事で他人からは、底辺に思われて笑われているかもしれないけど、最後は灰になるから、それまで頑張ろうと思うんだ。
3月の冷たい小雨が降りしきる中、片道100キロの現場に向かう道中で、この言葉が脳裏に焼きつきました。
S氏は10数年勤めた大手企業のSEを課長昇進を目前に辞めて、この業界に入ってきた人でした。S氏は人間味があって面倒見の良い方で、大学院を卒業して世間を知らない私に社会人としてのマナーや仕事の仕方を叩き込んでくれた初めての上司でした。
その時、初めて「他人と比較しても仕方ないよな。」
健康でいられることが当たり前だったけど、精神や身体を壊して、働けなくなったらお終いだよな。
そう思ったとき、ある言葉が浮かんできました。
毎日毎日お疲れ様、今日も僕に感謝しよう
毎日毎日お疲れ様、たまには身体を労ろう
毎日毎日お疲れ様、今日もあなたに感謝しよう
毎日毎日お疲れ様、ありがとうとあなたに伝えよう
「お疲れ様」と誰かに言うことはあっても、自分に言うことはない。
誰かに感謝する事はあっても、自分の身体に感謝することはない。
健康でいられるのが当たり前だったけれど、ずっと健康でいることは意外と難しい。私の周囲でも精神的ストレスで長期間「休職」や「休学」をしている人も多いのです。
自分の精神や身体を健康に保ち続けることは、自分自身の為です。それが、他の誰かの為にもなります。
人と比較しないということは、今のありのままの自分を受け容れることです。
良い時の自分も、悪い時の自分も、認めてあげるということ。
結果として、自分自身のストレスが軽減されて、仕事や学校でパフォーマンスが向上して成果が出せれば、次のステップに進むことができて理想の自分に近づけます。
もし、他人と比較して落ち込んでいるなら、比べるのをやめてみましょう。
マンガで分かる心療内科で分かりやすく解説していますので、是非読んでみてください。
最後までお読み頂きありがとうございます!
次回もお楽しみに!
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